「応用情報技術者試験」の資格は、確かに自身の実力を証明する大きな武器になります。しかし、試験に合格したからといってすぐフリーエンジニアとして活動を開始すると、準備不足で後悔する場面もあるでしょう。フリーエンジニアとして一歩を踏み出すには、しっかりと事前準備をしておく必要があります。
フリーエンジニアになるために必要な手続きは特にありません。しかし、フリーエンジニアとして長期にわたって活躍したいのなら、開業届を提出しておくことをおすすめします。開業届を提出した方がよい理由は、個人事業主として屋号を利用できるようになるためです。屋号があると、クライアントから信用を得やすくなります。また、屋号で仕事を受注すれば個人名を名乗らずに済むため、個人情報が流出するといったリスクも防げるでしょう。開業届の提出期限は、事業をスタートした日から一ヶ月以内です。忘れないうちに提出しておきましょう。
会社員からフリーエンジニアになる場合、健康保険の切り替えが必要です。会社員時代は給料から自動的に保険料が天引きされていましたが、フリーエンジニアになったら自分で納付しなければなりません。フリーエンジニアが新たに加入することになるのは、「国民健康保険」です。健康保険加入の手続きは退職日から14日以内と定められているため、早めに手続きを行いましょう。原則として保険証は届出の日からしか使えないので、届け出が遅れた場合、医療費が全額自己負担となる可能性があります。
年金は配偶者の扶養に入るケースを除き、厚生年金から国民年金に切り替える必要があります。退職後にお住まいの市区町村の役所にて、早めに手続きを済ませておきましょう。仮に自分で手続きを行わなかった場合でも、会社側が厚生年金の喪失手続き行った時点で自動的に国民年金に加入することになります。
フリーエンジニアは、自身で確定申告を行わなければなりません。1年分の所得から税金を算出して報告する必要があるため、帳簿をしっかりと付けておきましょう。確定申告には、白色申告と青色申告があります。フリーエンジニアの場合、青色申告がおすすめです。おすすめする理由は、青色申告で確定申告を行えば、最大65万円の控除が受けられるためです。また、赤字を3年間繰り越せる、30万円未満の資産を一度に計上できる、家族への給与を経費として計上できるといったメリットもあります。青色申告をするには、青色申告承認申告書の提出が必要です。開業届の提出時に行えるため、事業開始から青色申告を考えている場合、開業届とともに提出しておきましょう。
クレジットカードを持っていない人は、在職中に作っておきましょう。フリーエンジニアは審査が通りにくい可能性があるためです。特にフリーエンジニアになりたての頃は、信用問題から審査が通らなくなる可能性が高いと言われています。
各種支払いをクレジットカードで行えば、振り込みの手間が省けます。また、決済履歴が残るためお金の管理がしやすい、会計ソフトと連携できるなどのメリットもあるため、後で後悔しないためにも、クレジットカードは会社員時代に作っておきましょう。
フリーエンジニアとして仕事を開始するために必要な環境づくりも大事です。インターネット環境はもちろんデスクやチェアなどを揃えておくと、すぐに仕事を開始できます。また、ビジネス用のSNSアカウントやポートフォリオサイト、名刺といった営業ツールも事前に準備しておきましょう。クライアントへの実績アピールや案件獲得で必要になるためです。フリーエンジニアとして仕事をスタートするとこうした準備に手が回らない可能性があるため、事前に用意しておくことをおすすめします。
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